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【報告書】第1回 定例研究発表会

<日時>

2018年5月26日(土)15時~17時30分 

 

<場所>

沖縄県立芸術大学附属研究所 3F小講堂

 

<参加人数>

21名 

 

 小禄出身のハワイ移民、上原カメチヨ氏が1950年~1970年の沖縄を撮影した映像、通称「カメチヨ・フィルム」(60分)に関する入手経緯と、映像使用許諾の状況、撮影内容についての調査報告を行った。

<プログラム>

15:00‥挨拶/久万田 晋 (沖縄県立芸術大学付属研究所 所長 、ODAC運営委員)

15:10‥研究発表/真喜屋 力(沖縄アーカイブ研究所、ODAC事務局)〝1950~70年の沖縄を映した「カメチヨ・フィルム」上映と利活用〟

16:10‥休憩

16:20‥ディスカッション

17:00‥会員活動報告、事務局報告

17:30‥終了

 

会場には沖縄デジタルアーカイブ協議会(ODAC)会員や一般参加者、映像情報提供者の高良広輝氏がゲスト参加。もともと「カメチヨ・フィルム」は、高良氏が小禄の字誌作成の際に、存在が明らかになった映像資料であり、高良氏がカメチヨ氏の親戚や地元小禄の関係者からのヒアリングをベースに、真喜屋力 会員(沖縄アーカイブ研究所)が公的アーカイブ資料や新聞記事、グーグルMapなどと比較し、映像についての検証を行った。

「カメチヨ・フィルム」に収められている映像は、小禄の茅葺屋根の集落やガーナムイ、ハワイ会館、奥武山競技場など、小禄周辺の映像から、国際劇場、那覇市役所、ひめゆりの塔、金武のウッカー、宜野座ジュニアハイスクール、渡久地港、ホワイトビーチでのハワイ郷土訪問団歓迎、中城城趾公園、波の上、琉球東急ホテル、etc‥正確な年数や場所の特定など、より正確な情報収集を目的とし、webでの限定公開することを明らかにした。発表が終わり、休憩を挟んで参加者とのディスカッションが開始、映像を巻き戻しながらレビューすることで、観客から映像に関する有力な情報がいくつか寄せられた。その後、ODAC事務局・ODAC会員からの活動報告等があり、終了。